風のように

わたしはわたしが、いつこの場を離れたいと思うかわからない。

 

わたしは、急に思い立って、今とは違う場所に行ってしまうことがある。

 

同じ場所にずっといられない。

飽きてしまうし、

続けていくうちに

窓の外ばかり眺めてしまうようになる。

そしてそのうちいい出す。

ちょっと行ってくる。

 

吹けば飛ぶような。

もちろん友達はいるし

会いたい人がいる。

 

でももう少し

足枷が欲しい。

 

飛んで、消えてしまいたくはない。

 

わたしはわたしの輪郭を保ったまま

フワッと浮いては

同じところに帰りたい。

 

風船みたいに

握っていて欲しい。

 

仕事、結婚

最近、そう言うことを考えて、

何を選ぶか、どんなふうに生きるか

ずっと頭を巡っている。

 

誰かに委ねたい気持ちもまだ拭いきれない。

決めるのはちょっと先になりそうだ。

 

気ままにいこう。